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後頭部の痛みを伴う頭痛とは?

後頭部(首の付け根から後頭部)に痛みを感じる頭痛は、緊張型頭痛・後頭神経痛・頸椎性頭痛(頚原性頭痛)・高血圧性頭痛・脳卒中による頭痛などが原因となることが多い です。
特に デスクワークや長時間のスマホ使用で首の筋肉が緊張し、血流が悪くなることが影響している場合が多い ため、姿勢の見直しも重要です。


📌 ICHD-3における後頭部の痛みを伴う頭痛の分類

ICHD-3分類 主な原因 特徴
2.1 緊張型頭痛(Tension-type headache) 首や肩の筋緊張 頭全体を締め付けるような痛み
13.1.2 大後頭神経痛(Occipital neuralgia) 大後頭神経の刺激 後頭部の鋭い痛み、しびれ感
11.2.1 頚原性頭痛(Cervicogenic headache) 頚椎の異常 片側の後頭部から前頭部へ広がる痛み
9.2 高血圧性頭痛(Hypertensive headache) 血圧の急上昇 朝に悪化しやすい、ズキズキした痛み
6.4.1 脳卒中による頭痛(Stroke-related headache) 血管障害 突然の強い痛み、神経症状を伴う

👉 デスクワークが多い人は「緊張型頭痛」、首の疾患がある場合は「頚原性頭痛」の可能性が高い!


🔍 後頭部の痛みを伴う頭痛かも?セルフチェック

長時間のデスクワークやスマホ使用後に後頭部が痛くなる(緊張型頭痛の可能性)
首の動きによって後頭部の痛みが変わる(頚原性頭痛の可能性)
後頭部からビリッと走るような鋭い痛みがある(後頭神経痛の可能性)
朝に頭痛が強く、血圧が高い(高血圧性頭痛の可能性)
突然、今までにない強烈な後頭部の痛みが発生した(脳卒中の可能性)

🚨 以下の場合は、「危険な頭痛」の可能性があります!

👉 「危険な頭痛とは?」突然の激しい後頭部の痛み(くも膜下出血の可能性)
意識がもうろうとする、手足がしびれる(脳卒中の可能性)
視界がぼやける、吐き気がある(高血圧緊急症の可能性)


🎯 後頭部の痛みの原因

後頭部の痛みを引き起こす要因はさまざまですが、以下の要因が関係していることが多いです。

📌 主な原因

長時間の同じ姿勢
  → 筋肉の緊張が高まり、血流が悪くなる(緊張型頭痛)
頚椎の異常(ストレートネック・椎間板ヘルニア)
  → 後頭部~前頭部にかけて痛みが広がる(頚原性頭痛)
神経の圧迫や炎症
  → 後頭神経痛(ビリッとした痛み・しびれ)
高血圧による血管拡張
  → ズキズキする拍動性の痛み(高血圧性頭痛)
脳卒中(脳出血・脳梗塞)
  → 突然の強い痛み、意識障害、麻痺を伴うことも

👉 「痛みの性質」や「発生のパターン」で原因を特定しやすい!


💊 後頭部の痛みを伴う頭痛の治療(薬・非薬物療法)

🏥 病院で処方される治療

頭痛の種類 推奨薬・治療法 補足
緊張型頭痛 筋弛緩薬(チザニジン)・NSAIDs 肩こりやストレス管理が重要
後頭神経痛 神経ブロック注射・抗てんかん薬(プレガバリン) 炎症が強い場合はステロイドを併用
頚原性頭痛 物理療法(理学療法・牽引)・鎮痛薬 頚椎のリハビリが重要
高血圧性頭痛 降圧薬(カルシウム拮抗薬・β遮断薬) 血圧コントロールが必要
脳卒中による頭痛 緊急治療(血栓溶解療法・外科治療) 早急な診断と対応が必須

🚨 ⚠ 「後頭部の痛みはただの肩こり」と考えず、原因を特定することが重要!


🌿 薬なしでできる対処法

デスクワークの合間に首・肩をストレッチする
首の負担を減らすため、スマホを見る角度を調整する
マッサージや温熱療法で筋肉をリラックスさせる
適度な運動やストレス管理で緊張を和らげる

🚨 「症状が続く」「市販薬で治らない」場合は、医療機関を受診!


📖 参考文献(エビデンス)

  • ICHD-3(International Classification of Headache Disorders, 3rd Edition)
  • 公式サイト
  • 頚原性頭痛は「11.2.1 Cervicogenic headache」、後頭神経痛は「13.1.2 Occipital neuralgia」に分類

  • 日本頭痛学会. 「慢性頭痛の診療ガイドライン2021」

  • 公式サイト

  • Bogduk N. "Cervicogenic Headache: Anatomic Basis and Pathophysiology" Cephalalgia, 2018.

  • 頚原性頭痛の病態と治療についての最新研究

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