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頭全体が締め付けられる頭痛(緊張型頭痛との関連)

🔍 頭全体が締め付けられる頭痛とは?

頭全体が締め付けられるような痛みを伴う頭痛の多くは 緊張型頭痛(Tension-type headache: TTH) に分類されます。
これは、首や肩の筋肉の緊張、精神的ストレス、姿勢の悪さ などが原因となりやすい慢性的な頭痛です。

ただし、以下のような場合は 他の病気が原因の可能性 もあります。

1️⃣ 緊張型頭痛(TTH)
- ストレス・長時間の同じ姿勢・肩こり などが原因で起こることが多い。
- 頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが特徴。

2️⃣ 高血圧性頭痛
- 血圧が急上昇し、頭全体がズキズキ痛むことがある
- 動悸・耳鳴り・めまいを伴う場合も。

3️⃣ 低髄液圧性頭痛(髄液の減少による頭痛)
- 立ち上がると頭痛が悪化し、横になると軽減 するのが特徴。
- 過去に腰椎穿刺(ルンバール)や硬膜外麻酔 を受けたことがある場合に多い。

4️⃣ 髄膜炎(感染症による頭痛)
- 発熱・嘔吐・首の硬直を伴う場合は要注意!
- ウイルス・細菌感染による髄膜の炎症 により発生。

5️⃣ 脳腫瘍による頭痛
- 頭全体の圧迫感+吐き気・視力異常がある場合は要注意!
- 徐々に悪化する場合は、MRIやCT検査が必要


📌 ICHD-3における「頭全体が締め付けられる頭痛」の分類

ICHD-3分類 主な原因 特徴
2.1 緊張型頭痛(Tension-type headache) 筋肉の緊張 頭全体が締め付けられるような鈍い痛み
10.1 高血圧性頭痛(Hypertension headache) 血圧の上昇 ズキズキする痛み、動悸・耳鳴りを伴う
7.1 低髄液圧性頭痛(CSF leak headache) 髄液の減少 立ち上がると悪化し、横になると改善
9.1 髄膜炎による頭痛(Meningitis-related headache) 髄膜の炎症 発熱・嘔吐・首の硬直を伴う
6.1 脳腫瘍による頭痛(Brain tumor headache) 頭蓋内圧の上昇 徐々に悪化、嘔吐・視覚異常を伴う

👉 「ストレスが多い」「PC作業が多い」場合は緊張型頭痛の可能性が高い!
👉 「横になると良くなる」「発熱を伴う」場合は髄膜炎・低髄液圧症候群の可能性も!


🔍 頭全体が締め付けられる頭痛かも?セルフチェック

長時間のデスクワーク後に頭が締め付けられるような痛み(緊張型頭痛の可能性)
ストレスが溜まると頭が重くなる(緊張型頭痛の可能性)
横になると改善し、立つと悪化(低髄液圧性頭痛の可能性)
発熱・嘔吐・首の硬直を伴う(髄膜炎の可能性)
頭痛が日に日に強くなり、朝に悪化(脳腫瘍の可能性)


🚨 ⚠ 以下の場合は、危険な頭痛の可能性があります!

👉 「危険な頭痛とは?」

発熱・嘔吐・首が硬直する(髄膜炎の可能性)
朝起きたときに強い頭痛があり、徐々に悪化する(脳腫瘍の可能性)
横になると頭痛が良くなり、立つと悪化する(低髄液圧症候群の可能性)


💊 頭全体が締め付けられる頭痛の治療(薬・非薬物療法)

🏥 病院で処方される治療

頭痛の種類 推奨薬・治療法 補足
緊張型頭痛 筋弛緩薬(チザニジン)、NSAIDs 肩こりやストレス管理が重要
髄膜炎による頭痛 抗生剤・抗ウイルス薬 髄液検査が必要
低髄液圧性頭痛 カフェイン治療、硬膜外血パッチ 髄液の減少を補う治療
脳腫瘍による頭痛 ステロイド、外科手術 画像診断(MRI・CT)が必要

🚨 ⚠ 「締め付けられる頭痛=緊張型頭痛」と自己判断せず、症状が続く場合は医療機関を受診!


🌿 薬なしでできる対処法

デスクワークの合間にストレッチを行う
リラックスできる時間を確保し、ストレスを軽減する
目の疲れを防ぐため、適度に休憩を取る
寝る前のスマホ・PC使用を減らし、睡眠の質を向上させる

🚨 「症状が続く」「市販薬で治らない」場合は、医療機関を受診!


📖 参考文献(エビデンス)

  • ICHD-3(International Classification of Headache Disorders, 3rd Edition)
  • 公式サイト
  • 日本頭痛学会. 「頭痛の診療ガイドライン2021」
  • 公式サイト

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